アロマテラピーに興味を持って、もう少し知識を深めたいな、というときに受けるアロマテラピー検定。
そこでまず最初の関門となるのが香りテストです。
当日、17種類のうち2種類の香りを嗅ぎ分ける必要があります。
そんなに覚えられるかな?ちゃんと嗅ぎ分けられるようになるかな?
不安に思いますよね。
でも大丈夫です!
ただやみくもに嗅ぐのではなく、順番を意識するだけで効率よく覚えられ、自信を持ってアロマテラピー検定を受けることができます。
アロマテラピーインストラクターの私が、香りの覚え方・香りテスト攻略のコツを解説します。最後まで読んでみてくださいね。
目次
AEAJアロマテラピー検定とは
アロマテラピー検定は、電車の中でも広告が出ていたりするので、ご存知の方も多いのではないかと思います。
試験は毎年5月・11月の2回、札幌から沖縄まで全国各地で実施される、誰でも受けることのできる検定です。
公式ページはこちら
これからアロマを楽しみたいなという方に、安全に使うための正しい知識をつけてもらおう、という試験なのでそんなに難しくありません。
香りテストの例題・試験範囲
香りテストは、試験の冒頭に2問出題され、選択肢4つから正解を選ぶ問題です。
【例題】香りサンプルの精油名を、次の中から1つ選びなさい。
A・スイートマージョラム
B・イランイラン
C・ペパーミント
D・グレープフルーツ
このような問題なので、これは香りを覚える以外に正解する方法はありません。
2級は10種、1級は17種が香りテストの範囲となっています。
イランイラン・オレンジスイート・ジュニパーベリー・ゼラニウム・ティートリー・ペパーミント・ユーカリ・ラベンダー・レモン・ローズマリー
1級の10種・カモミールローマン・クラリセージ・グレープフルーツ・スイートマージョラム・フランキンセンス・ベルガモット・レモングラス
用意するもの
全部の精油を単品で揃えたらすごい出費になってしまいますよね。
「生活の木」に、試験範囲の精油が少量ずつセットになった便利なセットがあります。私はこれを使いました。
それぞれ1.5mlずつ入っています。カモミールローマンなど高価な精油は0.3mlです。
ここで1点注意点。
1級のセットはAセットを購入しましょう。
1級Bセットは試験範囲ですが香りテストの範囲ではないので買わなくて大丈夫です!!!
もちろん、どんな香りか知りたいときは試してみてくださいね。
(Aセットの中でもサンダルウッド・ネロリ・ローズオットーは香りテストの試験範囲外です)
easeというメーカーでは2mlずつ17種のセットもありました。こちらは必要なものだけがセットになっているので、最小限で揃えたい方にはいいかもしれませんね。
アロマテラピー検定・試験対応セットの使い方
小さな遮光瓶に精油が入っています。
ビンの蓋を開けて、そのまま嗅ぎましょう。
アロマテラピー検定の香りテストも小さな瓶が配られる形で出題されます。
ガラススポイトやムエット(試香紙)が入っていますが、使う必要はありません。数も少ないですし、いくつもの香りを嗅ぎたいときに1回ずつアルコールで洗浄するのは時間がかかりすぎます。
試験後、余った精油でクラフト作りをしたりブレンドを楽しんだりするときに使いましょう。
アロマテラピー検定に出題される香りを覚えるコツ
こんなに覚えられるのか不安ですよね。
でもアロマテラピーに興味を持って、検定を受けようと思ったあなたなら大丈夫です!
順にやっていきましょう。
まずは好きな香りから!
好きな香り、知っている香り、聞いたことのある香りから嗅いでみましょう。
ここでは覚えなきゃ、と身構えなくて大丈夫。純粋に香りを楽しんでください。
- ラベンダーが好き。
- レモン・グレープフルーツは果物だから知っているな。
- ユーカリってあのコアラが食べるやつかな?
そんな風に、興味を持った精油から順に嗅いでみましょう。
想像と違いましたか?どんなイメージを持ちましたか?
香りの系統で分ける
精油の香りは、特徴が似ている系統にざっくりと分けることができます。
似ている香りでグループを作っておくと、ぐっと覚えやすくなります。
試験範囲の精油17種を系統で分けてみましょう。
- シトラス系4種(オレンジスイート・ベルガモット・レモン・グレープフルーツ)
- フローラル系4種(イランイラン・カモミールローマン・ゼラニウム・ラベンダー)
- ハーブ系5種(クラリセージ・ペパーミント・スイートマージョラム・レモングラス・ローズマリー)
- ウッディー系3種(ジュニパーベリー・ティートリー・ユーカリ)
- 樹脂系1種(フランキンセンス)
この分類は本によって少し違いがあり、ユーカリがハーブ系に分類されたりします。
香りを覚えやすくするためなので、ここでは厳密に考えなくて大丈夫です。
今回はこの本を参考にしました。
ステップ1・違う系統のものを順番に
まずは違う系統のものを順番に嗅いでみましょう。
同じ系統の香りを嗅ぎ分けるよりも、違いがはっきりと感じられます。
例えば、
オレンジ(柑橘)→イランイラン(フローラル)→クラリセージ(ハーブ)
→グレープフルーツ(柑橘)→カモミールローマン(フローラル)→・・・
といった感じです。
そこで、あなたが香りを嗅いで感じたことをメモしておくと覚えやすいです。
アロマテラピー検定公式テキスト1級の17ページを参考に、自分の感覚を大切に色・景色・記憶などと結びつけるといいですね。
香りの感じ方に正解はありません。
- ラベンダー・・・北海道の広いラベンダー畑。紫色。
- フランキンセンス・・・軽井沢の別荘で深呼吸しているイメージ
- ゼラニウム・・・お花の香りなのに、ハーブっぽいな
こんなふうに、恥ずかしがらずご自身の感覚を言葉にして覚えておきましょう。
ステップ2・同じ系統の似ているものを嗅ぎ分ける
次に、同じ系統の精油を嗅ぎ分けてみましょう。
シトラス系4種(オレンジスイート・ベルガモット・レモン・グレープフルーツ)の嗅ぎ分けをしてみます。
同じ柑橘系のフルーティーな香りは似ているけれど、
- オレンジスイートは甘め
- ベルガモットは華やか
- レモンは爽やか
- グレープフルーツには苦味がある
のような特徴があることに気づくと思います。
また、系統は一緒ではなくても
- ローズマリー(ハーブ)とユーカリ(ウッディー)
- レモン(シトラス)とレモングラス(ハーブ)
なども、一般的に嗅ぎ分けが難しいと言われる香りです。
ここもしっかりご自身で判断できるようになると安心ですね。
ステップ3・瓶の名前を隠して香りを当てるゲームをする
なんとなく把握できたら、
瓶の名前を隠して香りを当てるゲームをしてみましょう。
好きな香りや嗅ぎ慣れている香りは自信を持って答えられるようになっていませんか?
思ったよりも当てられず不安になったとしても大丈夫です!
実は、試験で似ている・紛らわしい精油が選択肢になったことは今までありません。
(例えば、正解がレモンだとして、選択肢にレモングラス・グレープフルーツ・・・などが並ぶようなことはありませんでした。)
今までになかったからこれからもないとは断言できませんが、冒頭にも書いたように落とすための試験ではないです。楽しくゲームをして覚えていきましょう。
ちょっとした豆知識
香りを嗅ぎ続けていると、鼻が疲れてしまって香りが分かりづらくなることがよくあります。
そんな時は、別の香りを嗅いで鼻の感覚をリセットするのがオススメです。
例えば
- 違う部屋に行く
- 窓を開けて部屋の空気を入れ替える
などの方法があります。
その中でも、私が特におすすめなのは「コーヒー豆の匂いを嗅ぐこと」です。
これはデパートの香水売り場で、いろんな香りを試しているときに店員さんに教えてもらった方法です。
精油とは全く違う香りを嗅ぐことでスッキリするので、騙されたと思ってぜひ試してみてくださいね。
最後に
試験の冒頭に出題される2問の香りテスト。
確実に点をとりたいですよね。
今までにご紹介した内容をまとめました。
- まずは好きな香りから!
- 香りの系統で分ける
- ステップ1・違う系統のものを順番に
- ステップ2・同じ系統の似ているものを嗅ぎ分ける
- ステップ3・瓶の名前を隠して香りを当てるゲームをする
同じAEAJの上位資格であるブレンドデザイナーでも、このように系統で分けてから自分自身の感じる香りのイメージを膨らませていきます。
あなたの努力が実って無事にアロマテラピー検定に合格することを祈っています!
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